アメリカ赴任が決まったら皆さんは単身で赴任されるでしょうか?それともご家族が帯同されるでしょうか?
一生に何回あるかわからない機会ですから、是非ご家族と一緒に渡米されることをおすすめします。
とはいえ、ご家族、特に小さなお子さんを異国の地に連れて行くことは生活環境や学習環境が一変しますので迷うこともあると思います。
やってみると意外と簡単だった子どもの現地小学校通いについて私の体験を元にお伝えします。
なぜ現地校?
私が赴任したシリコンバレーの一角であるサンノゼエリアには小学生以上の全日制日本人学校はありません(幼稚園まではあります)。
そのため、義務教育が始まる5歳相当のKindergartenからは現地校に通学して、放課後や土日に日本語補習校に通うことが一般的です。
それでは、渡米前に必要な準備から見ていきましょう。
事前準備1 英会話スクール
赴任決定から家族が渡米するまで半年間の期間があったため、子どもは渡米の直前まで週一回英会話スクールに通いました。
それまで英語経験はゼロだったので半年間で覚えたことはアルファベットの読み書きと簡単な挨拶くらいですが、歌や遊びで英語のリズムを感覚的に知ったことや、外国人の先生に慣れたことはプラスになったと思っています。
現地で子どもがうまくスタートが切れるように短期間でも英会話スクールに通うことは役立ちます。
事前準備2 予防接種とTBテスト
アメリカの現地校に通うためには予防接種とTBテスト(ツベルクリン反応検査)の記録を提出する必要があります。
予防接種は日本の定期予防接種の内容とほとんど同じですが、エリアによっては追加で接種が必要なケースもあります。
通う予定の学区(School District)のホームページで必要な予防接種が公開されていますので確認をして可能ならば日本にいるうちに接種することをおすすめします。
TBテストは渡米後に受ける必要があります。BCGを受けているとTBテストの結果が陽性になる方もいるので、TBテストや現地での追加の予防接種は日本の事情をよく知っている日本人小児科医に頼むのがベターです。
日本人小児科医には今後もお世話になることが多くなりますので、是非ホームドクター(かかりつけ医)になってもらいましょう。
最後に証明書の提出ですが、私はTBテストと予防接種記録をまとめて現地の小児科医に作成してもらいました。証明書作成のためには過去の予防接種記録がわかる母子手帳のコピーが必要です。
予防接種のルールは国や地域によって異なるので、そのチェックも兼ねると通学する学校のエリアにある小児科医に頼むのがおすすめです。
学区選び
アメリカではエリアによって教育水準が全く異なるので学区選びはとても重要です。
その地区の学校水準を調べてから住む場所を決める必要があります。
アメリカの学校水準はGreat!SCHOOLSというレーティングサイトで調べることができます。
Great!SCHOOLSへはこちらからどうぞ。
https://www.greatschools.org/
各学校が10点満点でレーティングされており、8点以上であれば高水準です。基本的には高い水準の学校は不動産の値段が高いエリアに集まっています。
サンノゼエリアでアジア人が住みやすく学校水準も高いと言われる地区には例えばクパチーノ(Cupertino)があります。
とはいえ、良い学区の地域に良い物件があるとは限らないので家を探す際に不動産会社に子どもが通学するため学区も重要なことを伝えましょう。
良い不動産会社の探し方はこちらにまとめていますのでご覧ください。
通学手続き
現地での小学校通学手続きは学区毎に取り纏められています。
例えば先程例で出したクパチーノの学校に通学する場合は、Cupertino Union School Districtのオフィスに行って手続きをする必要があります。個別の学校に直接行っても手続きはできないので注意しましょう。
必要な書類は一般的に以下の通りです。
・居住証明・・・賃貸契約書の写し
・親の写真入り証明書原本・・・親のパスポート
・子の年齢証明原本・・・子のパスポート
・予防接種、TBテスト結果証明書
・Registration Form
Registration Formは現地で記入すれば大丈夫です。通学手続きは子どもの渡米前に行くことはできないため、焦らずに行いましょう。
学校決定通知
申請が終わると後日申請を行ったオフィスから学校決定の通知が来ます。
本来行くはずの学校が定員オーバーの場合、違う学校に決まる可能性もあります。実際に私もそのケースで2番目に近い学校に決定しました。
その場合、空きが発生したタイミングで本来の学校に通うことができるという連絡が来ます。学校を変更することもできますし、もう既に慣れているということであれば同じ学校に通い続けることも可能です。
おわりに
アメリカで子どもの現地小学校通いに必要な準備と手続きをご紹介しました。日本と違う点もありますが、事前知識さえあれば簡単に乗り越えられます。
アメリカの小学校生活について事前に知っておきたいこともこちらにまとめていますので合わせてご覧ください。
是非ご家族皆さんで楽しいアメリカ生活をお送りください。