家庭でできる「幼少期の英語学習用教材」として英語の絵本をご紹介します。英語ネイティブの子どもたちは一体どんな絵本と一緒に成長していくのでしょうか?
絵本は視覚と聴覚を使って情報をインプットでき、聞き手のレベルに合わせて読むスピードを変えることができるため、これから英語を覚えていく幼児にとってうってつけのコンテンツです。
私がアメリカのサンノゼに赴任していた時に子どもが現地小学校に通っていました。
今回は実際に現地小学校の先生からKindergarten(日本の幼稚園年長相当)の生徒用におすすめされた絵本3シリーズをご紹介します。
幼稚園児相当とはいえやはりネイティブです。絵本を開くと「こんな表現の仕方をするんだ」と大人にとっても新しい発見がいっぱいです。
各絵本の英語レベルについてもコメントしていますので是非チェックしてみてください。
Davidシリーズ 英語レベル★☆☆1.0
1つ目はやんちゃな男の子Davidの絵本シリーズです。
Davidは家でも学校でもいたずらをしていつも怒られてばかりです。
時には「えっ、こんなことしちゃうの?」というくらい破天荒で絵本を見ている子どもたちもすぐその内容に惹き込まれます。
これでもかというくらいいたずらの限りを尽くして怒られ続けるDavidですが、物語の最後には自分の行いを反省するいたいけな一面もあります。
そしてお母さんから抱きしめられたり、学校の先生から「Good Job!」と褒められたりと、大人から子どもへの愛情も感じることができるストーリーになっています。
文章は基本的に各ページ1文のみです。「英語ではこう注意するんだ」、「英語ではこんな言い訳の言い方をするんだ」ということを簡潔に学ぶことができます。
今回紹介する3つのシリーズの中では一番英語の文字数が少ないので、子どもが一人で読み始める絵本としてもおすすめです。
Cliffordシリーズ 英語レベル★★☆2.0
2つ目は真っ赤な大きな飼い犬Cliffordの絵本シリーズです。
飼い主のEmily ElizabethとペットのClifford、そしてEmilyのお友達とそのペット達を描いたテレビアニメ化もされている人気作です。
Cliffordの大きさはなんと25フィート(7.5メートル)!その大きさを活かしたユニークな小ネタもストーリーに散りばめられています。
キャラクターのセリフに加え、場面の状況説明もきちんと書かれているので文字数はDavidシリーズに比べて多めです。文章は教科書のようなしっかりとした文法になっているため、綺麗な英語を学ぶことができます。
Cliffordは子どもたちからの人気も高く、現地小学校の課題ではCliffordのぬいぐるみをクラスの一人が週末に持ち帰り、Cliffordの飼い主として週末どう一緒に過ごしたかを日記に書いてくるという面白い課題もありました。
Pete the Catシリーズ 英語レベル★★★3.0
3つ目はクールな猫のキャラクターPeteを描いた絵本シリーズです。
クールなPeteはどんな場面でも表情一つ崩さずいつも同じ笑顔です。作ったカップケーキを盗まれて犯人を探しているときも、ハロウィンでおばけの仮装で驚かされたときも常に冷静沈着に行動します。
キャラクターのセリフに加えて、状況説明もしっかり書かれている絵本です。今回紹介する絵本シリーズの中で英語のレベルは最も高く、読み聞かせをしているとつまってしまうこともしばしばです。
Pete the Catはこれまでに60種類以上のシリーズ本が刊行されているアメリカのベストセラー絵本の一つです。
そのシリーズには、海水浴やピザパーティー等日々の生活を描いたものから、クリスマスやハロウィン等季節のイベントをテーマにしたもの、宇宙飛行士や消防士等の職業物まで多種多様です。
これだけの冊数が出ていますのできっと皆さんもお気に入りの一冊が見つかるはずです。
おわりに
アメリカの小学校でおすすめされているKindergarten生徒向けの絵本3つをご紹介しました。
Kindergarten向けとはいえ、どの絵本にも英語を20年以上学習してきた大人でさえ知らない「生の」表現が散りばめられています。
親と子が一緒に英語勉強できる教材として英語絵本の導入を是非検討してみてください