前回の記事ではアメリカ/サンノゼエリアで良い物件に巡り合うためにどんな不動産会社に仲介をお願いすれば良いかをご紹介しました。
では、良い物件に巡り合った後の契約と生活は一体どのようになるのでしょうか。私の実体験を元にお伝えします。
アメリカでの一軒家暮らしはは想像よりもずっとハードルが低いですよ
一軒家の契約書
契約書の作成は仲介をお願いした不動産会社の方が行ってくれました。
英語の契約書というと難しいイメージで身構えてしまいますが、サンノゼ市から公式に提供されている物件契約書のテンプレートを使っていましたので基本は決まりきった文句で安心でした。
A4×6枚の契約書に借りる家賃や個人連絡先、借りる鍵の本数等細かい条件を漏れなく記載していきます。
ここで入居日も決める必要があります。大家さんからもう少しクリーニングをしておきたいという希望があったのと、こちらの航空便荷物受け取りの日程を考慮して入居日を決定しました。
4/1に渡米して入居は4/8と悪くない滑り出しです。入居までの期間はホテルに滞在していました。
一軒家の契約金と家賃
アメリカでの各種契約金と家賃はどのようになるのでしょうか?
まず日本のような礼金はありません。契約時に最初の月の家賃とDeposit(家賃1ヶ月分)の合計家賃2ヶ月分をチェックで支払います。
通常このチェックは現金と同じ効力を持つキャッシャーズチェックが求められますので銀行で発行してもらいましょう。
気になる家賃ですが3bed roomで$4,500/月でした。日本円では約50万円です。
サンノゼは本当に家賃が高いです。2bed roomだと$3,000くらいからありますよ
Depositは家の設備を破損してしまう等のトラブルがなければ、退去時にクリーニング代だけ引かれて戻ってきます。クリーニング代は家を綺麗に使用して、かつ頑張って値切れば$500くらいに収めることも可能です。
次月からの家賃は大家さんによって異なりますが、チェックか銀行振込が一般的です。アパートメントならクレジット払いができることも多いです。
これらに加えて不動産会社に1ヶ月分の家賃と同額の仲介手数料を支払います。私がお世話になった不動産会社3社はどこも仲介手数料は1ヶ月分と共通でした。
一軒家の家具
アメリカの一軒家を借りる際に付いてくる家具は基本的にアパートメントと同じと考えて大丈夫です。
冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、食洗器、洗濯機、乾燥機は備え付けられていると考えて良いでしょう。
何が予め備え付けられていたかも契約書に記載されます。
その他は日本から輸送するか、現地で購入もしくはレンタルする必要があります。特に寝具はすぐ必要になるため、購入を避けたい方はあらかじめ航空便で送っておくのがおすすめです。
一時的に寝袋やエアーベッドを買う人も多いですよ
日本からはおよそ2週間程で航空便の荷物は到着します。
話は逸れますがサンノゼエリアで家具を購入するのであればScandinavian Designという家具店が一押しです。IKEAと比べて価格帯は少しだけ高いですが、リーズナブルに北欧のデザイン性の高い家具が手に入ります。
私もダイニングテーブルとソファを購入しました。
一軒家のライフライン
ライフラインは自分で契約する必要があります。もちろん不動産会社のサポートも得られます。
まず水道はSan Jose Waterの事務所に出向き、引き落としの契約を行いました。水道は元々開栓されている状態ですので支払い契約者を大家から自分に変更するイメージです。
次に電気とガスはPG&Eと契約を行いました。こちらも既に使用できる状態になっており、インターネットで使用開始日と引き落とし情報を入力すればOKと簡単でした。水道、電気ガスともにDepositをとられますので、契約解除の際は忘れないようご注意ください。
インターネットとテレビはComcast(Xfinity)と契約を行いました。モデムは中古品を交流サイトの”びびなび”経由で購入し、ルーターは日本でも使っていた機器を使用しました。
テレビはチューナーを設置するタイプとインターネットを利用したストリーミングのタイプの契約があり、私はストリーミングタイプを契約しました。アメリカでは有線ケーブルを使用しない”コードカッター”の取り組みが進んでおり、xfinityのストリーミングも近年開始されたサービスです。
ストリーミング契約だとチューナーをComcastから借りる必要が無いため、解約時に返却する手間もかかりません。
ストリーミング配信をテレビで視聴するためにはスマートTVか外付けのChromecastに代表されるデバイスを用意する必要があります。
私はアメリカで最もメジャーなRokuを購入しました。Rokuを用いて日本のテレビもリアルタイムで鑑賞できるようにしたおかげで家族もストレスなく移住生活を楽しむことができました。
アメリカで日本のテレビを視聴する方法はこちらに詳しくまとめていますのでご覧ください。
余談ですがComcastのネット契約には実はデータ量制限があります(1TBで普通の使用では問題になりません)。テレビのストリーミングはこのデータ量に含まれないのでご安心ください。
庭のメンテナンスとゴミ出し
一軒家とアパートメントで大きく異なるのは庭があることとゴミ出しの方法が違うことです。ここは多くの方が一軒家を借りることを躊躇するところではないでしょうか?
アメリカでは州によって景観を維持するために庭の手入れが義務付けられています。そのため、ガーデナー(庭師)を雇って週に1度メンテナンスをしてもらいます。
私のケースでは庭のメンテナンスとゴミ出しの費用が含まれた条件になっていたので、契約を含めて一切こちらで何かを行うことはありませんでした。
一軒家の場合はこのように庭整備とゴミ収集は大家側で手続きを行っていることが多いようです。
唯一行っていたのは、週一回の道路脇へのダストボックス移動とガーデナーが庭に入れるように鍵を解錠していたくらいです。
綺麗で大きな庭を毎日使用できるので、夏にはプールやバーベキューを楽しんでいました。
トラブル発生時の対応
アメリカでは築年数の経っている物件も多く一軒家にはトラブルもつきものです。私も何度か水関連のトラブルに合いました。アパートメントの場合はトラブル時の相談先はリーシングオフィスですが一軒家の場合は大家さんです。
大家さんでも対応できないトラブルは業者や市につないでもらいます。
私がお世話になった大家さんはいつも対応が素早く、的確でしたので非常に感謝しています。
仲介不動産編でお伝えしたように、良い不動産会社は大家さんとも良い関係を築いていますので、信頼できる大家さんを紹介してくれるという点でも大きなメリットがあるでしょう。
以上が契約と生活編です。皆さんの一軒家に対する不安も薄れたのではないでしょうか?皆さんのアメリカでの一軒家生活が上手くいくことを願っています。